• 特定非営利活動法人 西林野巫の会

    オンライン資格資格確認を行うために、オンライン資格確認ネットワークとIP-VPNで接続する必要がある。(IP-VPN以外にIPsec+IKEという方法もあるが、導入済レセコンメーカが対応できいない場合は利用不可)
    しかし、オンライン資格確認のIP-VPNの接続が不安定になる場合があるようです。NTTのサポートセンターによると、すでにNTTの光回線を導入済の医療機関にIP-VPNを追加する場合に発生するようです。
    現象は光回線電話を利用しているところに、オンライン資格確認ネットワークを入れると不安定になるようです。
    光電話を利用するために、ホームゲートウェイを使用している場合は問題ないようですが、院内の電話に主装置を使用している場合に発生しているようです。
    主装置はいくつかの電子回路ボードを取り付けることが出来ます。電子回路ボードはパソコンのLANボードやグラフィックボードのように必要に応じて取付るのと同じようなものです。
    主装置に取り付けられる電子回路ボードにはIPv6を通過させないボードもあり、これをIPv6ボードを通過できる電子回路ボードに交換することで、利用可能になるはずです。
    ところが、IPv6を通過するボードでも、通信が不安定になる現象が多発しているとNTTのサポートセンターの方は話しています。(原因は不明だそうです。)
    また、オンライン資格確認を設計するとき医療機関にビジネスホンがあることを考慮していないとも話をしています。
    そのため、オンライン資格確認運用後、光回線を新規に導入している医療機関もあると話をしていました。
    しかし、このように医療機関に外部との接続を増やすことはネットワークセキュリティ上よろしくありません。たしかに、オンライン資格確認ネットワークは外部と接続していませんが、この光回線を利用してVPNなどで、リモートメンテナスを行うメーカもあります。
    これは、この光回線はインターネットに接続しますよという意味です。
    徳島県の半田病院のランサムウェアの被害のような例もあります。できればこのような回線追加という手段は取りたくないものです。
    NTTは主装置設計またはIPv6ボードに問題があるにもかかわらず対策をしないのと、オンライン資格確認導入について、主装置の問題点を医療機関向けポータルサイトが明確に広報しないのが問題だと思われます。