• 特定非営利活動法人 西林野巫の会

    診療所規模の医療機器納入メーカの技術者は作業者。

    若いころ、某N〇CでHDD関係の回路設計をしていました。当時はまだまだ、ひょっこの技術者として諸先輩のご指導を受けて、技術者の心得を叩きこまれました。

    自分の担当する電子回路の一回り外側、疑問と思ったことの追及していくよう指導を受けました。

    「実験室で動くのは動作確認にすぎず、設計は理論的に抑えなくてはいけない。」厳しく指導を受け、自分なりに納得いくまで、設計、実験を繰り返しました。

    その後、出身地の大学の情報関係の部署で働き、設計から使う側に変わりました。しかし、疑問に対してメーカへの説明を求め、必要な時は工場まで出向き回答を得てきました。
    また、自身で大学内にシステムやソフトを作成して、学生の学習に使用させていました。
    おかげで、私立大学〇〇○○教育協会などで、発表する機会を得ました。

    その後、今は医療機器の導入や院内のネットワークの構成、PACSサーバを構築、運営する立場にいます。

    私はレセコンなどについての経験はありません。PACS関係だけは簡単なことは自学で学習しました。導入メーカと話をする内容はPCのセキュリティやネットワークの構成、PACSサーバ関係についてが大半です。

    先にも話をしましたが、技術という肩書の作業者がお見えになるので、セキュリティやネットワークの一般論が通じない。

    レセコン関係の人にプライベートアドレスとグローバルアドレスについて話すことがあり「それ何?」と言われる始末。

    電子カルテメーカには、「ファイアウォールは無効にしてください」と言われる始末。

    MRIを導入するところには、「リモートでサポートするので・・・」と言われ、「ポートはどこを使用するのですか?」と聞いたら「何その話?」と言われる始末。また「納入するPC名は何ですか?」と聞くと「PC名は有りません」と言われる。WindowsOSでコンピュータ名が無いPCにお目にかかれません。

    今、マイナンバーカードによる患者データの一元化が進んでいます。しかし、医療界のIT化は本当に大丈夫かと思うところです。

    電気メーカ、教育関係を経ている自分は今の医療関係のIT機器の利用方法に、すごく違和感を感じています。